終活は若いうちにもやっとくべき!家族の突然死で実際に困ったこと
終活・エンディングノートは残された家族のために必要なものです。
自分はまだ死なん!っと思っていても、人はあっけなく、そして突然に死が訪れることもあります。
実は最近、父が自宅で突然死したため、遺品や金融関連・保険手続きなどに結構苦労しました。
そこで今回は、家族の自宅での突然死について、私がとった行動と手続き、困ったことなどを書き記したい思います。
自宅で亡くなると少々面倒になる
人が自宅で亡くなると警察と救急車のどちらも呼ばなければなりません。
警察は事件性があるかどうか、救急隊は本当に亡くなっているかを確認するためです。
明らかに亡くなっている場合にも、警察では判断できないからだそうです。
なので、自宅周辺は騒々しくなります。
警察が来るといろいろと聴取され、自宅内の撮影をされます。
冷蔵庫の中や、直近の連絡内容なども全て記録のために撮影されます。
全ての現場検証が終わると、一度警察に遺体を預けることになり、事件性があれば解剖の可能性もあるそうです。
私の場合はすぐに事件性は無い判断となったので、数時間後に「事件性はないのでご遺体の引き取りをお願いします。」と連絡がありました!
ちなみに死因は心不全です。
死因がわからない場合は心不全で処理されることが多いそう。
突然死やかかりつけ医がいない場合、死因が明らかではない場合などでは死亡診断書ではなく「検案書」が医師によって作成されます。
死亡診断書と検案書の違い
簡単に説明すると病院などで亡くなった場合、治療中の病気などで死亡した可能性が明らかの場合は「死亡診断書」となります。
検案書は病院以外で死因が特定できていない場合に、医師が検案を行い作成されるのが「検案書」となります。
検案とは医師の死因検査のことです。
この辺りの違いはそこまで知らなくても大丈夫ですが、検案書の作成には費用が掛かり、私の場合は3万円ほどの費用が発生しました。
(作成する市町村、遺体の状態により異なる)
葬儀の手続きは想像以上には簡単
亡くなった時点で、最寄りの葬儀屋がどこにあるかを調べ、私の場合は実家からそう遠くない場所に葬儀屋があったので、ひとまず連絡をしました。
どこも同じとは言えませんが、葬儀屋は24時間連絡が可能で、深夜ながらもすぐに対応してもらえました。
とりあえず警察から遺体を引き取れるのが、午前10時くらいになるので、その時間に合わせて葬儀屋に遺体の引き取りを依頼。
そこからは葬儀屋が今後の段取り、式のプランや費用について打ち合わせとなります。
式のプランや費用について
葬儀屋・プランによって費用は大きくことなります。
私の依頼した葬儀屋の場合
火葬式…20万円前後+火葬料
家族葬・一般葬…40万円前後(火葬料込み)
上記のようなプランがありました。
火葬式とは式を行わずに、遺体の安置のみを葬儀屋に依頼し、火葬のみのプランとなります。
一応、葬儀屋の営業時間内では遺体と対面することはできますが、通夜・葬式はありません。
家族葬・一般葬は40名程度の人数が入れる会場と、親族の控え室が使えるプランでした!
親族の控え室とは寝泊まりも可能で、故人と一緒に火葬までの時間を過ごすことができます。
葬儀屋によって異なる場合もあるかもしれませんが、火葬場の都合により火葬できる日が数日掛かる場合もあり、その場合の会館使用料も同額で済みます。
火葬料も住んでる地域により異なりますが、私の地域の場合は3万円程度でした。
上記のプラン費用は最低限であり、お坊さんを呼ぶ費用などは別途発生します。
通夜・葬儀の段取りはとてもスムーズで、もし信仰する宗教があれば、その宗派に合わせた葬儀の手配をしてもらえます。
火葬後に考えること
無事に通夜・葬式を終えると火葬となり、火葬が終わると「火葬許可証」と遺骨を持ち帰ることになります。
火葬許可証は墓などに納骨する際、必ず必要となる書類です。
墓を建てる場合は納骨する霊園も探さなければなりません。
一般的には墓を建てる費用は100万円を越えることが多く、建てた後も維持費用が掛かることがあります。
私の場合は故人の意向で墓は建てず、一心寺に永代供養と納骨をお願いしました!
一心寺では納骨のみの場合は1~3万円程度の費用があれば可能です。
永代供養をする場合は別途10万円程度~となり、合わせて13万円くらいからとなります。
遺言などがない場合の困りごと
ここまでが死から火葬・納骨の方法までの一通りの流れでした!
その後は保険や金融資産・役所の手続き・名義変更など、様々な手続きをしなければなりません。
役所の手続きは故人により、やらなければならないことが異なりますが、役所に行けば教えてもらえるので、そこまで難しくはありません。
突然死により一番困ったことは、携帯などの契約関係・個人の所有銀行口座・クレジットカード及び暗証番号など、故人しか把握していないものが多過ぎたことです。
早い話がスマホの暗証番号すらわからないので、誰に訃報を知らせるべきかもわからず、通帳のないキャッシュカードなどは、何が引き落としされているかもわからないことです。
私の場合は幸いにも、暗証番号などのメモを見つけることができましたが、それが見つからなかった場合はもっと苦労したと思います。
あと、故人の銀行預金は死後に引き出しても問題ないそうで、相続人となる人と相談しとけば後々トラブルにもならないと思います。
私の場合は口座凍結前に相続人確認のもと、全ての預金を引き出すことができました。
終活の必要性
いつ人が亡くなるなんてわからないものです。
自分が死んだとき、残された家族に少しでも苦労を掛けないためにも、個人の資産・暗証番号など確認できるようにしておくことが大切です。
さすがに生きてるときはプライバシーもあるので、普段家族が絶対触らないものに、そっとメモ程度でも残しておくと良いでしょう!
私は自身が契約している保険の書類をまとめたファイルに、様々な情報を入力したUSBメモリーを入れています(笑)
まぁ万が一のことがあれば、保険の書類を見るだろうし、USBには追々「何かあったら見て」とか書いとけば見るでしょ!
家族全員パソコン音痴なので心配ですが…
ちなみにスマホの中にそういった情報を残しておくのはやめましょう!
落としたりデータが流出すれば最悪の事態になります。
まぁ簡単に見れないくらいでちょうど良いと思うので、私のようにいろんな金融サービスを利用している人はやっとくと安心ですよ!